海外移住で失敗する最大の原因とは

海外移住を検討している方へ。

ある程度の貯金があるので海外に長期滞在したい。
収入が無い(少ない)状態でも、物価が安い場所への移住ならば可能かもしれない。

と考えていませんか?

私は今年に入ってから約2か月間、家計簿をつけながら実際にフィリピンに滞在してみました。

その経験も踏まえ、お金をかけるべきところでケチると失敗する理由について書いてみます。

海外移住で失敗する最大の原因は、お金

トラブルの多くは、使うべきところにお金を使わなかったために発生します。

お金をケチってはいけない場面

生活の質を上げるためには、肉体的にも精神的にも健康であることが必須条件です。

そのためには危険から身を守る必要もあります。

こういった場面でお金をケチると、いずれ失敗し、不本意ながら帰国することになります。

安全の確保

深夜に強盗に入られたり、留守中に空き巣に入られたりしないようにするためには、どうすればいいでしょうか。

治安がいいエリ アに住み、常時ガードマンがいる住居に住めばOKです。

ただし、当然、地元の庶民が住む住居よりはお金がかかります。

健康

屋台の安い食事もたまに食べる分にはいいでしょう。

ただし、健康で長生きするためには健康的な食事が不可欠です。

新鮮な野菜や魚を食べようと思えばそれなりにお金がかかりますが、糖尿病や高血圧などになって病院の世話になるようになれば、医療費の方が高くつきます。

病状が悪化したら、移住は諦めて帰国せざるを得なくなるかもしれません。

人との交流

できれば避けたいと誰もが考えるのは孤独死です。

一人で移住する場合は、シェアハウスなどに住むことで孤独から逃れることはできます。

ただ、お金が無いと、人と交流することも難しくなってきます。

誰かと食事に行く際、毎回相手におごらせていれば嫌われて、そのうち誘われなくなります。

永住権

長期滞在が可能な国でも、長期に滞在するためのビザを取得して持ち続けるには、それなりにお金がかかります。

必要となる金額は国によって異なりますが、敷居が低いことで有名なフィリピンの場合を考えてみます。

主に以下の2通りの方法があります。

  1. リタイアメントビザを申請(35歳以上)
    申請時にかかるお金はざっくり230万円程度ですが、このビザを返上すれば、大部分は返却されます。
    上記とは別に、更新料が毎年4万円弱くらいかかり、こちらは途中で止めても返却されません。
  2. 観光ビザを延長(最大3年間)、3年経過する前に一度出国して再度入国
    こちらは、観光ビザを何度も何度も定期的に延長することになり、延長の度にお金がかかります。

機会があれば詳しい計算を記事にしてみようと考えていますが、結論だけ書くと、
1.のリタイアメントビザの年間更新料よりも、
2.の観光ビザの延長にかかるお金の方が、高くつきます。

従って、230万円程度の余裕資金があるなら、リタイアメントビザを取得してしまった方が金銭的に得であり、手間も少なくて時間も節約できます。

観光ビザだと、銀行口座の開設も困難であり、また、フィリピンから出国する航空券も手配しておかないと入国できず、その航空券のためのお金もかかります。

余裕資金がないと何をするにも損をすることになります。

安定した収入こそが最大の対策

海外移住における最大のリスクである金欠に対しては、安定した収入こそが最大の対策です。
(無限の資産がある場合を除く)

年金を既に受給している、あるいは受給開始が近い方も、いずれは年金だけで生活することは困難であると考えた方が無難でしょう。

老後、労働時間が減っても安定した収入を得るための準備を今からしておくこと(投資を含め)が重要です。

まとめ

収入がない場合は収入を得る手段を模索しつつ、まずは生活費の安い場所への移住を考えてみるといいでしょう。

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生活費が安い移住先の探し方

 

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