会社員が勉強だけしててお金をもらえる背景
以前、下の投稿にてフリーランサーは会社員より多く稼いで初めて収支が同じ状況になるといったことを書きました。
直接関係しているわけではないのですが、フリーランサーと会社員とで、もう1つ大きな相違点があります。
フリーランサーは勉強しているだけでは稼げない
ここではフリーランスの翻訳者を例に出しますが、言語の勉強とか、専門知識の勉強とかをいくら一日中がんばって進めても、勉強しているだけでは1円にもなりません。
「勉強しているだけでは1円にもならない」というのは、翻訳者に限らず、どの業界でもフリーランスなら当たり前のように思います。
ただ、その一方で、業界にもよるかもしれませんが、会社員の場合は、これが当たり前ではなかったりするんですよね。
つまり、出勤してオフィスで勉強しているだけで一日が終わったりしても、給料が振り込まれるんです。
私が初めて勤めた会社(IT業界)は、社員20名程度の小さな会社だったにも関わらず、最初の一ヶ月は勉強だけしているように言われました。
また、その後、大学を卒業してすぐに働いた会社では、最初の三ヶ月はずーっと研修でした。
研修が終わって配属チームが決まったら、今度は担当製品についてまた勉強しつつ、OJT(On-The-Job Training)が始まるわけです。
(金魚の糞のように、先輩にくっついて、お手伝いしつつ学んでいく研修)
あの頃は、ほとんど会社に貢献できていないのにお金をもらっているという引け目があったので、先輩に「飲みに行くぞ」と言われたら条件反射で自主的に従ってたように思います。
もちろん、翌年、新たに新入社員が入ってきたら、今度は自分が教える立場になり、それでいて普通に業務もこなさないといけないのでとても忙しくなります。
新人に仕事をまかせつつ、失敗するであろうことを見越して裏で自分でも同じ仕事を先に終わらせておくなんてことは普通でした。
更に、新入社員ではなくなった後も、新しい技術を使ったプロジェクトをすることになったらまた勉強です。
勉強のために本も買って読む必要がありますが、書籍代は会社がもってくれますし、勉強しているだけでも相変わらず給与は振り込まれます。
フリーランスだったら書籍代を経費にはできるとは言っても、基本的には自分のお金で買うわけです。
そう考えると、社会人になっていきなりフリーランサーになるという選択肢は、相当厳しいものであることが分かります。
まずは会社員として経験を積みつつ、たくさん勉強して知識を習得しつつスキルを身につけるのが王道と言えるかもしれません。
そういう意味では、今会社員で勉強しつつお金をもらえている状況があるとすれば、それは貴重な時間であり、ベストを尽くすべきであると思います。
恵まれている状況であるということを認識し、どんどん厳しくなっていく将来に備え、1分たりとも無駄にせず本気で勉強すべきではないかと考えます。
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