急増する大腸がんの発見に欠かせない大腸内視鏡の体験談
胃カメラに比べると、なんとなく恥ずかしいと感じるせいか、大腸の内視鏡の検査の体験談はそれほど無いように思います。
今回、実際に体験してきたので、何がどの程度つらいのかを具体的に解説します。
切れ痔と大腸がん検診の関係についても書きます。
切れ痔になりやすい人は特に必見です。
あまりきれいな話ではないので食事中に読むのは勧めません。
目次
急増する大腸がんの発見に欠かせない大腸内視鏡の体験談
大腸がんは、日本人の間で男女ともに過去数十年間、患者が増え続けている怖いがんです。
特に女性の場合は、大腸がんが死亡数1位です(男性は肺がん)。
今回、大腸内視鏡(胃カメラの大腸バージョン)の検査を受けてきたので、何がどの程度つらかったか、体験談を書くことにしました。
切れ痔の時に大腸がん検診を受けるのはNG
正直、「まさかこの歳で大腸内視鏡の検査を受けることになるとは…」という気持ちで、終わるまではかなり憂鬱でした。
最初に、大腸内視鏡を受けるに至った経緯を書きます。
先日、国民健康保険での定期健康診断を受け、その際に『大腸がん検診』も受けました。
(下の関連記事)
その結果、この『大腸がん検診』だけが要精密検査となったわけです。
『大腸がん検診』は、まあ検便みたいなもので、少量の便を提出します(2日分)。
私の場合、実はこの検便時に軽く裂肛(切れ痔)だったために、1日分の便に血液が混じってしまいました。
そして、どちらか1日分だけでも血便が発見された場合には必ず大腸内視鏡を受けることになっているそうです。
これはルールなので、医師はこれに従う必要があり、どうすることもできません。
そんなわけで半ば強制的に大腸内視鏡の検査を受けることになりました。
ここで忘れずに書いておきたいこととして、
この大腸内視鏡の検査は、精神的に苦痛なので、受けなくてよいのであれば受けないに越したことはありません。
もし仮に大腸がんだったとしたら、切れ痔でなくても『大腸がん検診』でひっかかるはずなので、
今、切れ痔なのだとしたら、これが治ってから『大腸がん検診』を受けることを強くオススメします。
切れ痔の主な原因は、半ば体質ではありますが、便(肛門付近の)が固くなることです。
利尿作用がある、コーヒーを飲むと便が固くなりがちなので、切れ痔になりやすい人はコーヒーを控えた方が良いかもしれません。
ちなみに内視鏡検査の結果、大腸がんの心配はなく、他の問題も何一つありませんでした。
(既に切れ痔は治ってますし、出血も無し)
大腸内視鏡でつらいと感じた点
つらいとは言っても、上の画像の顔になるようなつらさはありません。
つらさの程度はそれぞれ異なりますが、箇条書きにすると、こんな感じです。
- 前準備がつらい
- 検査時の軽い痛みと違和感
- 時間とお金がかかる
前準備がつらい
検査当日、起床してから検査に至るまでの間、だいたい6~7時間ほどでした。
まず、下剤に加え、大腸が空っぽになるように特殊な薬(及び水で作ったドリンク)を飲むのですが、このドリンクがマズいんです。
甘いような酸っぱいような中途半端な味で、人によっては気持ち悪くて吐きそうになるような味ですが、幸い、その前に別途、吐き気止めの薬を飲むので何とか耐えられました。
何時間もかけてまずい物を飲み続けるので、これこそが一番きついと感じる人も多いと思います。
更に、起床してから6~7時間くらい食べ物は食べられないので、お腹が空いて憂鬱になります。
検査時の軽い痛みと違和感
それでは、肝心の内視鏡検査そのものの話ですが、個人的には胃カメラと大差ありませんでした。
胃の内視鏡が15分だとしたら、大腸の内視鏡は20分くらいですかね。
嫌な時間は長く感じる物なので、実際はもう少し短いかもしれません。
私自身は胃カメラで吐きそうになった経験はありません。
大腸の内視鏡は、吐きそうになることはないでしょうから、一般的には胃カメラよりは楽と言えるかもしれません。
下着も全部脱いで、専用の服に着替えた後、左側を下にしてベッドに横になります。ベッドに手などを拘束されるようなことはありませんでした。
自分の顔の前には看護婦さん、後ろ側に医師がいて、着替えたズボンにはお尻の部分が初めから開いていて、そこから医師が作業をするので、ズボンをずり降ろされて前の方が看護婦さんに丸見えになってしまうようなことはありません。
麻酔というか痛み止めみたいな塗り薬を指で肛門内に塗られた後、すぐに内視鏡が挿入されます。
胃カメラ同様、痛みを感じやすいのは最初です。
大腸は何回か折り曲がっている器官なので、その折り曲がっているところで内視鏡がひっかかります。
恐らく最初の曲がり角の時だと思いますが、右の睾丸の裏側が軽く痛くなりました(^^;
なんか変なところでひっかかっている気がしたので、右足を少し上げるようにして足を開いてみたら、すんなり先に進みました。
そのままにしていたら、看護婦さんに、「足は楽にしてください」と注意されてしまいました…
しかし、その後は足はずっと閉じたままでも全く問題なかったので、基本的には足は閉じておけば良いようです。
途中、何回か、息を吸ってお腹を膨らませるように言われます。
時々違和感を感じますが、それだけです。最初の5分が終われば慣れて楽になります。
一番奥まで届いたら、看護婦さんが血圧を測ります。
最後に肛門付近を詳細にチェックして、それで終わりです。
時間とお金がかかる
通常、病院には3回行くことになるはずです。
1回目は医師に会って問診。次いで、前準備の薬の説明を受けます。
2回目が実際の検査です。
検査の最後に、医師から口頭で、全く何の問題もないと伝えられました。
ただ、最後に写真を見せてもらいつつ正式に結果を聞く流れになっているので、全部で3回行くことになります。
だから時間がかかります。病院が家の近くでないと、更に大変です。
また、お金もそれなりにかかります(病院によって異なるかもしれませんが自己負担はたぶん6~9千円程度)。
飲酒でがんになりやすくなる人とは
余談ではありますが、最後に注意点として、がんになりやすくなるNG行動について簡単に紹介します。
以下は、尊敬する、消化器内科の医師から聞いた話です。
がんになりやすくなる条件には、加齢、肥満、喫煙、そして飲酒が含まれます。
加齢以外は、運動、禁煙、禁酒という対策があります。
飲酒でがんになりやすくなる人は、飲酒で顔が赤くなったり頭痛になったりする人であり、日本人のほとんどが該当するかもしれません。
注意しないといけないのは、酒に弱かった人が、がんばって飲んでいたら強くなったというケースです。
酔いにくくなったとしても、当初、酔いやすかった人は、飲めば飲むほど、がんのリスクが高まっています。
酔わなく(酔いにくく)なったからリスクがなくなった、というわけでは決してありません。
「訓練した結果、以前より酔いにくくなった」などと誇らしげに語っている場合ではありません。
この事実を知っていれば、例えば会社の同僚や恋人などに、
「がんばって飲んでいれば、君もそのうち飲めるようになるよ。」
などという無責任な発言をする人も減るんでしょうけどね。
まとめ
大腸がんを早期発見するための、大腸内視鏡の体験談でした。
切れ痔になりやすい人は、治ってから大腸がん検診を受けるべき理由について解説しました。
コーヒーを控えると切れ痔になりにくくなります。
また、がんの予防として、禁煙して運動するのは当然として、生まれつきお酒に強かった人以外は飲酒も控えた方がよさそうです。
関連記事:
ブログランキングに参加しています。
いつも応援クリックありがとうございます。励みになります。
にほんブログ村 英語 通訳・翻訳