フリーランスのメリット~会社に殺されない
フリーランサーは、どれだけ頑張るか、自分で決めることができます。
もちろん仕事が来れば顧客の期待に応えるべきですが、その仕事を受ける/受けないの最終判断は自分にあります。
会社員の場合は自分で判断できません。これがどのようにして人を自殺とか不正に追い込むのか書いてみます。
尚、先日、フリーランスのメリットとして人間関係について書きました(下の投稿)
年収が高い会社員ほど破滅しやすい理由
年収が高い会社ほど出世競争が激しくてギスギスしています。
ストレスを抱えている社員が多く、彼らの近くにいることが耐えられない人は、体が言うことを聞かなくなり出社できなくなります。
出世するために頼りになるのは自分だけであり、上司や会社に期待しても助けてくれません。
これは外資系企業に強い傾向がありますが、最近は日本の企業でも同じだと思います。
上司がいなくなれば、ポジションが空いて、自分がそこに上がれるのではないかと考える人もいますが、この考えは捨てた方がいいでしょう。
Netflix社は自社の方針を以前から公表していまして、その方針とは、ポジションを埋める際は外から探してくるというのが基本です。
Netflixの幹部が辞める場合は、下の人間を出世されるのではなくて、例えばApple、Amazon、Googleなどの幹部をヘッドハントするということですね。
公言こそしないだけで、儲かっている会社の多くは同じ方針を取っているように思います。
儲かっているから社員の年収は高く、人材発掘にかけられる資金もあるわけです。
そこで働きたがっている人がたくさんいる以上、社員は毎年、向上し続けることを期待されます。
去年と同程度のパフォーマンスしか発揮できなかった社員は、成長し続ける企業に付いてこれないお荷物だと判断され、解雇されます。
代わりとなる人間は、日本で探していなかったとしても、世界中で探せば簡単に見つかることがほとんどでしょう。
もう少し具体的に書くと、年初の目標設定で、去年と同じくらいのパフォーマンスを目標として出したりすると、上司から「こんなんじゃダメだ。書き直せ」と言われるわけですね。
つらいのは、新たに設定した、よりがんばった目標を達成しても、解雇されないというだけで、普通は給料が上がったりはしない点です。
昇進の可能性が出てくるのは、同ランクの他の従業員が誰もなし得なかったことを実現したり、年初に決めた数字をはるかに超えるパフォーマンスを叩き出した場合だけです。
だからと言って上司を責めても意味がなく、上司は上から同じことを言われており、経営陣も株主などオーナーから「更に上を目指せ」と言われているわけです。
優秀な人ほど、今既によい結果を出しているため、それよりも更によい結果を毎年出し続けるというのが困難になります。
ちなみにNetflix社の場合はもっと厳しくて、傑出したパフォーマンスを出さない限り解雇されるようです。
「去年より向上した」程度では足りないということです。
参考記事(英語)
Netflix Careers and Opportunities
どこかで仕切りなおすために収入が下がることを覚悟して転職するか、あるいは独立するか。
そういった考えに至れないと危険です。
最近よくニュースになっている詐称だとかデータ改ざん問題も、追い込まれた従業員や管理者が、生き残るためにやってしまったというケースが多いのではないかと思います。
やらなければ家族が路頭に迷うから仕方なくというパターンでしょう。
もちろん、こんな不正ができてしまうということはコンプライアンスが軽視されていて監査が甘いということなので、一流企業ではなくて二流なんでしょうけどね。
だからこそ副業が大事
何十年も前だったら、何年か働いていれば勝手に出世して、ということもあったんでしょう。
今は昔とは事情も状況も違います。
上司や会社に期待できない以上、頼りになるのは自分だけです。
明日会社が倒産したとしても慌てないようにするにはどうすればいいでしょうか。
失業手当は上限の額が決まっていて大してもらえませんし、転職活動は一日で終わるようなことはないので、普段から副業として別の収入の流れを持っておくべきだと考えています。
内定が決まったその日には副業を開始し、社会人生活がスタートしたその日から、次はどこの会社に転職するか検討を始める。
転職活動が終わって次の会社に入社したら、更に次の会社はどこにするかをすぐに考え始める。
これって当たり前だと思うんですが、大学ではこういったことは教えてくれないんでしょうね。
多くの外資系企業が副業を認めているのは、副業で成功している人ほど本業のパフォーマンスも優れているからでしょう。
副業で儲ければ節税のために自己投資するのは必然です。そうすればスキルが身について急成長します。
投資先は自分ではなくて金融商品や不動産かもしれませんが、投資からは知識と経験が得られ、自己成長につながる点では同じです。
世の中には詐欺師がたくさんいるので、全ての投資がうまくいくわけではないのが当然ですが、失敗からしか学べないこともあります。
副業を極めて脱サラしようと考えていた人が、本業のパフォーマンスが改善されて出世してしまい、脱サラしようとしていた気持ちが揺らぐなんてことがあるのはこのせいでしょう。
本来、結果がよい年とよくない年があるのは普通
毎年よい結果を出し続けないといけないという考え方は不健全だと思います。
リーマンショックみたいなことがあれば業績が悪化するのは当たり前です。
フリーランサーであれば、今年は業績が悪化したけど、その分、来年以降取り戻せばいいというように自分で考えて決められると思います。
何より、儲けたお金は全部自分の物になるわけで、毎年投資したり貯金したりできているのであれば、翌年も翌々年も同じパフォーマンスを出し続ければどんどん裕福になっていきます。
「今年はもっと上を目指せ」なんてことは誰からも言われないわけです。
上を目指したいなら自分の意志で何をどう向上するか決められます。
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