在宅翻訳者が使うWindowsはHome版でもOKか

在宅フリーランスの翻訳者が新たにパソコンを買う場合、OSはWindows 10の物を買えばいいでしょう。

この際、Windows 10のPro版を買うべきか、あるいは、より安いHome版でも大丈夫なのか。

これについて簡単にまとめたいと思います。

結論

最初に結論を書きますが、選択できるのであればPro版にしておいた方がいいと思います。

例えばマウスコンピュータなどでカスタマイズ注文する際は、約6,000円を追加で払うことでHomeをProに変更できます。

ただし、実際にHome版を使っていて、Pro版でなくてもHome版でも基本的には問題ないと感じています。

新規にパソコンを購入する場合、同性能のパソコンが、マウスコンピュータよりもずっと安く、メーカーによっては極端に言うと半額くらいで新品が売られていたりします。

そういうパソコンはOSのカスタマイズが通常できず、つまりPro版を選択できないのでHome版になってしまいます。

しかし同性能なのに価格差が例えば10万円ともなれば無視できない金額になってくるので、最初に買うPCとしてはWindows 10 Homeの物でもいいと思います。

今後、例えば5年後とかに買い換える際には既に充分稼いでいるはずなので、ケチらずにスペックがよくてOSもProのパソコンを買えばいいと思います。

Windows 10、ProとHomeの違い

Windows 10のPro版とHome版の違いですが、検索すれば詳細が出てくるので、ここではごく簡単に書きます。

Pro版にあってHome版に無い主な機能:

  • Active Directory(以下AD)
  • グループポリシー(以下GPO)
  • リモートデスクトップ(以下RDP)
  • BitLocker
  • Windows update for Business(アップデートのタイミングを任意に変更可能)

ADやGPOは企業では必須ですが、在宅フリーランサーが使うことはないでしょう。

RDPは、普通は必要ないと思いますが、遠隔操作が必要であれば別のソフト(VNCとかChromeリモートデスクトップとか)を使えばいいので気にしなくて大丈夫です。

BitLockerも、翻訳者はPCを持ち歩く機会はほとんどないはずなので使わなくていいと思います。一応、代替手段もあります。

気になるのは最後の1つだけです。

Home版だとWindows Updateが自動更新しか選べず、つまり半ば強制的にインストールされてしまいます。

普段は別に問題ないのですが、ごく稀に、Windows Updateの結果、ドライバーが勝手に更新されて、例えばキーボードが認識されなくなったりすることがあります。

(参考記事)
WindowsUpdate後にキーボードが反応しない場合の対処

これの対策を次に書きます。

Home版でWindows Updateを制御

詳細は『@IT』の下の記事に書いてあるのですが、
Home版であってもWindows Updateの挙動をコントロールすることが可能です。

Windows 10の更新プログラム適用で地雷を踏まないためのWindows Update運用法

企業では、上の記事の前半にも書かれてある通り
品質アップデート(セキュリティパッチ等)は即座に適用する一方で
機能アップデートは一部のテストPCだけに先に適用して動作確認をしてから他のPCに適用する
という運用をするのが一般的です。

個人はそんなことまでやってられません。

ただそうは言っても、周辺機器が認識しなくなったり翻訳支援ツールや辞書ブラウザの挙動が突然おかしくなったりすると厄介です。

そこで、上の記事に書かれた方法で、毎年3月31~4月1日、9月30日~10月1日ごろの機能アップデートの前にはWindows Updateサービスを停止して、数週間ぐらい様子を見て問題が発生していないことを確認してから適用するのが無難と言えます。

年に2回だけとは言え、ちょっと面倒ではあるので、パソコンに詳しくて自己解決できる自信がある人ほど、自動更新で放置してしまっても良いかもしれません。

やはり理想は、早く稼げるようになって、パソコンにかけるお金は節約せずに、OSもPro版を使用することでしょう。

椅子とかベッドとか枕もそうですが、毎日何時間も使用する物に関してはケチらない方がいいように思います。

 

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