緊急事態宣言によって起こり得る人間関係のトラブル

東京、神奈川など7都府県にて、5月6日までの「緊急事態宣言」が発令されました。

ほぼ同時期に、私が住むフィリピンのルソン島では、強化されたコミュニティ隔離措置(いわゆる封鎖)が4月30日まで延期と発表されました。

こちらではもう3週間以上封鎖が続いており、人間関係でのトラブルが身の周りでいくつか発生しています

同様の事例が日本の都市部でも今後起こり得るので、具体例を交えて紹介します。

緊急事態宣言によって起こり得る人間関係のトラブル

封鎖中のフィリピンにて、例えば運動不足など、今でも困っている問題もあります。

しかし個人的なトラブルは予め予想がつくので対処しやすいのですが、人間関係のトラブルは予期しにくいので、実体験を元に紹介します。

心の準備など、何らかの参考になれば幸いです。

緊急事態宣言が出された都市部で起こり得る人間関係のトラブル

人それぞれ、持っている価値観が異なるので、同じ「緊急事態宣言」に対して、人によって異なるアクションを起こすようになります。

大きく分けると、素直に従う人と、従わない人とに分けられます

宣言に従う人と従わない人との間でケンカ

外出を自粛する理由は、人と人との接触を避けて感染を減らすためです。

感染しても症状が出ない人も多く、既に感染しているのに自分でそれに気がついていない人も多いので、どのような状況であれ例外なく外出を自粛すべし、ということになっています。

自分から他人にうつしてしまうということは、直接的に、あるいは第三者を介して、自分が愛する人に感染させてしまうこともあり得ます。

しかし、人によっては、きちんと説明されて頭で理解したとしても、構わず外出してしまうことがよくあります。

こういう人がいると、外出を自粛している人の努力が無駄になってしまうこともあります。

 

例えば私の身近な例ですが、シェアハウスに住む住民が互いに話し合って、緊急時以外は部屋から出ないようにし、食事はルームサービスで自室で食べよう、と決めたとします。

それにも関わらず、一人の住民が食堂で飲食し、そればかりか近所の知り合いまで呼んで飲み会をやってしまったりすると、どうなるでしょうか。

当然、外部からウィルスが運ばれてくる可能性が高まります。

部屋からなるべく出ないようにしている人々は、自分たちの努力が無駄になってしまったことで激怒し、シェアハウスの管理人に直訴して、結果、食堂での飲食は一時的に禁止となりました。
(ちなみに管理人に話をつけたのは私だったりします)

しかし、禁止されているにも関わらず飲み会を実施してしまう側の言い分にも一理あります。

彼らの中には、人と会って話すこと以外に楽しみがないので、それを禁じられたらストレスが溜まってしまい免疫力が弱くなって大変なことになる、というわけです。

今後、日本でも緊急事態宣言が出された都市部では、同じようにストレスが溜まって免疫力が低下する人が続出するかと思います。

これも決して無視できない問題と言えます。

急に友達に会えなくなった子供がうつ病に

他人との接触を控えるためには、大人だけでなく、小さな子供も他人と会わないように努力する必要があります。

しかし、多くの親はきちんと理由を説明せずに、「しばらくの間、〇〇ちゃんと会っちゃだめよ」などと言ってしまうことがよくあるようです。

結果、理由もよく分かっていない子供同士では、「ごめん、しばらく会えない。親に言われた」などという会話しかできないので、言われた方としては多大なショックを受けることがあります。

自分が何か悪いことをしたのか、相手の親に対して何か失礼なことを言ったか、などなど、いろいろ考えてしまい、ストレスは溜まるでしょうし、下手すると、うつ病になりかねません。

こういった人間関係は一度ギクシャクすると、宣言が解除された後も引きずる恐れがあるので、子供に話す時もきちんと理由を説明した方がよさそうです。

借金のお願いが増える

スポーツジムとかナイトクラブなどが閉まることによって、職を失う人が出てきます。

貯金がある人は耐えられますが、無い、あるいは少ない人は大変です。

特に扶養家族が多い人は30万円の給付では足りないかもしれません。

そうなると、「お金を貸して欲しい」と親戚などに頼む人も出てくるかと思います。

基本的には、相手からお金が返ってくることはないと考え、あげてもいいなら貸せばいいし、嫌なら断るべきかと思います。

今貯金が無い人が、今後、お金を返せるようになるとは考えにくいからです。

 

この傾向は特にフィリピンでは強く、さほど親しくない人から、お金を貸してくれとか、何でもするからお金をくれ、みたいなメッセージが送られてくることがよくあります。

「子供にミルクを買うお金が無い」とか言われると、嘘かもしれないと思いつつも多少は何とかしてやりたくもなりますが、そもそも街と街の間の道路が封鎖されていて会いたくても会えないからお金も渡せないことが多い、というのが現状だったりします。

まとめ

緊急事態宣言が出された都市部で、以下のような人間関係のトラブルが起こり得るので、予め心の準備をしておいた方がよい、という話でした。

  • 宣言に従う人と従わない人との間でケンカ
  • 急に友達に会えなくなった子供がうつ病に
  • 借金のお願いが増える

 

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