一時帰国中のモバイル通信手段【ローミングも検討すべし】
2019/9/26に加筆・修正しました。
日本を出て海外に移住する際、docomoなどの携帯電話回線の契約は普通、解約します。
使わないのに毎月支払い続けるのは無駄なので解約します。
その後、一時帰国した際、回線を契約していないのでモバイル通信を行うためには改めて何らかの手段が必要となります。
手段といってもいろいろあります。滞在期間に応じたベストな選択肢について解説します。
目次
一時帰国中のモバイル通信手段
一時帰国中のモバイル通信手段について、利便性やコストの面でベストな選択肢を、一時帰国の滞在期間ごとに検討してみます。
状況に応じて利用すべき手段を変えるべし
少しでも節約するためには、用途、利用人数、滞在期間などの状況に応じてベストな選択肢を決めます。
モバイルWi-Fi機器のレンタル
【メリット】
- SIMカードの入れ替え不要
- 海外に居る間から申し込み可能
- 受取・返却ともに空港で可
- 同時に複数端末で利用可能
【デメリット】
- 高額
- モバイルWi-Fi機器のバッテリーが切れたら使用不可
モバイルWi-Fi機器のレンタルは、どういう時に利用すべきかというと、2人以上で一緒に帰国する場合(つまり家族/夫婦で一緒に帰国)で、日本での滞在期間が短い場合です。
滞在期間が長いと高額な出費になってしまうからです。
そして、1人であればSIMカードの方が便利です。
パソコンなど別の機器をネットにつなげたい場合はテザリングを利用すればOKです。
国際ローミング
海外移住先の現地で使っているSIMカードの国際ローミングのサービスを利用する方法です。
日本での滞在先(例えば実家やホテル)はWi-Fiを利用すればいいので、モバイル回線が必要なのは空港~滞在先の移動中だけである、という場合に有効です。
【メリット】
- SIMカードの入れ替え不要
- 申し込みもスマホ上で瞬時に完結
- 飛行機が日本に到着してすぐに利用可能
- モバイルWi-Fi機器のレンタルや、訪日旅行者用SIMよりは安いはず
【デメリット】
- 利用可能期間が短い
- 日本居住者が普通に日本で使っている回線契約よりは高い
安い”はず”と書いたのは、SIMカードの国/キャリアによって異なるからです。
具体例を挙げるとフィリピンのSMART社の場合は1GBで999ペソ(2,000円強)、ただし5日間しか使えません。
1GBしか使えないので、空港から滞在先へ移動する時と、滞在先から空港へ移動する時だけ利用するようにします。
(使わない時はスマホ上でローミングあるいはモバイルデータ通信自体の設定をオフにする)
日本滞在期間が5日以内であれば一番良い選択肢と言えます。
日本の格安SIM契約を維持
無駄な出費を承知で、日本の契約を保持したまま、帰国時にSIMカードを入れ換える方法です。
【メリット】
- 日本滞在中、どこにいてもずっとモバイル通信が可能
- 飛行機が日本に到着してすぐに利用可能(SIMを入れ換えて設定変更)
【デメリット】
- 無駄な出費(非常に高くつく可能性あり)
- 安い契約の場合は通信速度が遅い
- 海外滞在中に日本のSIMカードを紛失してしまうリスクあり
具体例を挙げると、最安値と思われるロケットモバイルの神プランは月額約300円ですが、回線速度が200kbpsに固定されています。
「海外滞在中もずっと支払い続ける月額の料金が、300円なら払ってもいいかも」と思えますが、200kbpsだと動画はもちろん音楽のストリーミング再生もつらいでしょう。
しかし、Webブラウズにメールにtwitter、それからLINEなどのメッセージングアプリだけ使えればいい、という場合はこれでも良いと言えます。
一時帰国中のみ、格安SIMを契約
一時帰国に合わせてMVNOのデータSIM契約を結び、日本から海外に戻る際に解約するという方法です。
滞在期間が数か月以上になる場合にオススメです。
【メリット】
- 大容量が比較的安く利用可能
- 滞在期間が長くても困ることはない
【デメリット】
- 契約と解約の手続きが面倒
- 解約手数料が無料な契約はあるが、契約手数料はかかってしまう
- SIMカードを受領するまで使用できない(つまり空港から自宅などへの移動の間は利用できない)
普通に契約してしまうと約3,000円の契約手数料がかかってしまいます。
一方、以下のようなエントリーパッケージを購入して申し込めば、SIM発行手数料が別途かかったとしても契約にかかる初期コストは千円未満になるはずです。
そして、単なるデータ専用SIMの解約であれば解約手数料は無料のはずです(契約内容が変わることがあるので、契約前によく読んで確認する必要はあります)
mineoのエントリーパッケージは過去に私も利用したことがあります。
尚、他にLINEモバイルのもありますが、そちらはデータ専用(SMS無し)契約には使用できないようです。
契約事務手数料3000円が無料になるmineoエントリーパッケージ docomo/au/SoftBankの3回線が選べる格安SIMカード
以下はIIJmioのエントリーパッケージです。
空港でプリペイドSIMカードを購入
主に訪日外国人向けのプリペイドSIMカードが、空港内の自動販売機やビックカメラ店舗などで売られているので、これを購入します。
【メリット】
- SIMカードを入れて設定さえ終わらせればすぐに利用可能
- 通常、SIMカードの返却は不要
【デメリット】
- コストパフォーマンスが悪い(データ容量が多いものは非常に高額)
- 追加パッケージを購入しない限り、利用可能期間は短い
これはわざわざ書くまでもない一般的な手段ですが、滞在期間が数週間~一か月ぐらいで、動画/音声の視聴やInstagram、アプリのアップデートなどの作業は必ずWi-Fiを使用するようにすれば、数千円程度で済ませることができます。しかし、不便ではあります。
種類はたくさんあるので、一つオススメを載せておきます。
SoftbankのPrepaid SIM for Travel
MVNOではなくてSoftbankの実回線なので、昼休みなどに転送速度が極端に遅くなることは起こりにくいはずです。
31日間利用可能な3GBのデータ専用プリペイドSIMが、Softbankショップやビックカメラなどで三千円程度で売られているはずです。
データ容量10GBのデータ専用SIMをネット通販
日本に限った話ではありませんが、各国で利用できるデータ専用のプリペイドSIMカードがAmazonなどネット通販で購入可能です。
キャリアが公式に販売しているものではなく、どこかの誰かが購入/契約したものを転売している可能性が高いので、信憑性が高いとは言えず、使えなかったら自分で返品/返金手続きなどが必要になります。
利用できさえすればコストパフォーマンスには優れていますが、上記の理由により一番最後に持ってきました。
例えばこちらのデータSIMカードです。
SoftBank プリペイドSIM 日本 10GB 有効期限最大180日 4GLTE SIMピン 有効期限シール付
注意すべきポイントは、有効期限が『最大』180日なのであって、必ず180日ではないことです。
10GB使い切っていなくても、有効期限の日になったら使えなくなります。
有効期限が具体的にはいつまでなのか、よく読めば書いてあるので、よく調べてから購入した方がいいでしょう。
【メリット】
- SIMカードを入れて設定さえ終わらせればすぐに利用可能
- 通常、SIMカードの返却は不要
- コストパフォーマンスが抜群に良い(データ容量が多いのに安い)ことが多い
【デメリット】
- SIMカードを受領するまで使用できない(つまり空港から自宅などへの移動の間は利用できない)
- 運が悪いと有効期限があまり長くないSIMが届く
まとめ
基本的には、自分の状況にベストな手段を選ぶようにします。
例えば、一時帰国時の日本での滞在期間が極端に短いのであれば、多くの人にとって国際ローミングがベストな選択肢になります。
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