実務経験ゼロの人が最初の仕事を得るには

ProZなどで翻訳者募集の案件を見ると、ほとんどのケースで、実務経験が条件になっています。

また、トライアルがある翻訳会社であっても、国内外問わずトライアル応募条件に実務経験が入っていることが普通です。

ところが、誰でも最初は実務経験がないので応募できません。

応募しないと仕事ができない、仕事ができないと実務経験にならない、といったジレンマは、どんな業界でもフリーランスで始める際は存在するように思います。

「鶏が先か、卵が先か」みたいな話ですね。

稼げなくてもいいから実務をこなす

実力に自信があるなら、実務経験があるように履歴書を書き上げるという方法は一応あります。

トライアルに合格して、実ジョブも適切にこなしていけば、問題にはならないかもしれません。

しかし、何らかの理由で後で不正が発覚した場合、悪い評価を書かれるだけでは済まない可能性があるので、嘘はNGです。
履歴書などの書き方には気をつける必要があります。

 

より適切な対策は、無給(ボランティア)で実務経験を積む方法でしょう。

最初は稼げなくてもいいので、知り合いなどを経由して仕事をもらうというやり方です。

無給、ないし、それに近い形で、ただしボリュームが少なく期限もさほど厳しくない案件を頼み込んでやらせてもらうといいように思います。

そんな知り合いがいない場合はどうすればいいか。

「実務経験は問わないが、安ければ安いほど良い」といったように書かれている(かのように感じられる)案件がたまにあるので、その話に乗るというのが最終手段かもしれません。

数は少ないんですが、実務経験について全く何も書かれていないことが稀にあります。

ボリューム(単語数)は少ないことがほとんどです。

「希望レートを書いて連絡下さい」と書いてあるはずなので、1単語1セントみたいな異常に安いレートで応募すれば、運がよければ仕事が取れる可能性はあります。

もちろん、他に実務経験がある人から同様のレートで応募があればそっちが採用されるはずなので、連絡が来なくても気にせず、また次の機会を待てばいいと思います。

 

当然、使い物にならない品質で納品すれば問題になるので、勉強や準備を事前にして自分に自信がついてから応募すべきであり、そして受けたからには本気で取り組みます。

異常な低レートで働き続けても稼げないので、あくまで最初の数回だけにしておきます。

経験を積んだら、履歴書に追記し、可能であれば先方の許可を得て、(固有名詞などはマスクして)翻訳サンプルとして自分のプロフィールにて公開します。

目指すべきは、さっさと実力をつけて、ある程度の実務経験も積んで、良質の会社にまともに稼げるレートで採用されるようになることです。

 

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