翻訳者が名前を残せる翻訳と残せない翻訳

翻訳と言っても様々な種類の翻訳があります。

翻訳の対象は、契約書、特許、企業のWebサイト、マニュアル、パンフレット、レストランのメニュー、書籍、映画の字幕、ゲームなどなど。

しかし、翻訳者の名前が目立つところに残される(記録される)物は少数派です。

書籍の翻訳

訳者の名前が目立つところに残る物といえば、やはり書籍でしょう。

書籍といっても、フィクション/ノンフィクション、活字/絵本/漫画などと種類がいろいろあります。

中でも小説の翻訳が一番難しいのではないかと思いますが、いずれにせよ、書籍の場合は訳者の名前が残る場合がほとんどかと思います。

そういう意味では、簡単ではありませんが、やりがいがあると感じる人も多いのではないかと思います。

特許翻訳や産業翻訳

特許翻訳とか産業翻訳の場合、基本的には訳者の名前が公式の場に残されることは通常ありません。

ということは、「これは私が訳しました」と誰かが言ったとしても、それが本当かどうかは、当事者にしか分かりません。

だからこそ、トライアルで実力を判断することがより重要視されているとも言えます。

 

尚、個人的には自分の名前を残したいという願望は特にありません。

しかし一方で、「訳者の名前が記録されていて、それで検索できたらよかったのに」、と思うことはあります。

原文の特許と、翻訳された特許を見比べていると結構な確率で誤訳が見つかります。

もし誤訳が全く無い物を見つけたら、その優秀な翻訳者の名前を知りたくなります。

優秀な翻訳者が訳した特許だけを勉強の材料にすれば、学ぶ側としては楽です。

実際は、1人の努力で翻訳が完了するわけではなく、他にRevisionする人、Proofreadingする人などが居たりすることもあるので、そんな単純な話ではないかもしれませんが。

 

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