校正の業務で学習効果を高めるには

最近、私は特許翻訳(英日)の校正(Revision)の仕事を始めました。

校正については先日こちらの投稿で簡単に紹介しました

そこで書いたように、他の方の翻訳をレビューすることになるので、そこから学べることがたくさんあります。

校正対象の翻訳の質があまりにも悪い場合は、参考にも学びにもならないこともあるかもしれません。

しかし、レビューした翻訳に対するフィードバックを翻訳会社に提出することになっているので、ひどい翻訳を上げてくる翻訳者は、その仕事を最後にいなくなることが予想できます。

実ジョブはやはり真剣味が異なる

自主的な勉強のために自分で検索して見つけた特許明細書を読むより、実ジョブで与えられる原文を読む方が真剣になれます。

というのは、仕事を引き受けた瞬間、報酬の金額が明確になり、その金額を目にすると、「さぼってはいられない」という気になってくるからです。

校正の場合はレートが比較的低いため、金額自体は多いとは思えませんが、数をこなせば生計を立てられる金額になることは分かります。

そして何より、お金が発生するということは責任が発生するということなので、一分一秒を大切に扱おうという気になってきます。

時間があるなら自分でも先に翻訳しておくべし

校正者に与えられる締め切りは結構厳しいものがあります。

量にもよりますが、例えば2日間で仕上げるように言われることもあります。

ただし、今日から2日間で、というわけではなくて、例えば2週間後から2日間で、といった感じです。

そして、引き受ける前から、つまり今の段階で既に原文は与えられています。

ということは、今からその特許明細書を読み込んでおくことも可能なわけで、その期間が2週間もあるということです。

この2週間といった期間の中で、翻訳者が訳を仕上げてくるわけですが、
時間的に余裕があるなら、自分でも予め訳しておくと良いかもしれません。

後で自分の翻訳と、校正対象の翻訳を比較すれば、先に作業していた分、校正作業はスムーズに進められるでしょうし、校正対象の訳の方がうまければ、そのテクニックを参考に学習を深められます。

 

もちろん、いつまでもこういったことを続けるつもりはありません。

理由は単純で、このやり方だと稼げないからです。時給に換算すればスーパーのレジ以下になりそうです。

稼げない状況では独立できません。

自分の技量を上げ次第、翻訳者としてデビューする計画です。

目標となる期限を決め、常に意識できるよう、目標はいつでもどこでも確認できるように管理しています。

 

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