保証人がいなくて住居を借りられないという心配は不要

前回に引き続き、住居についての話です。

マンションなどの不動産を購入した方がいいのか、一生賃貸の方が得なのか、というのはよく議論になるテーマです。

子供がいない夫婦や独身者は、老後(親がなくなった後)は保証人が見つからず、賃貸契約を結ぶことができなくなるという意見があります。

老人ホームレスになりたくなかったら居住用に不動産を購入した方が良い、というような話です。

 

こういう話を聞くと、不動産業界が購入するようにけしかけてきているとか、政府が子供を産むようにけしかけてきているように感じられるかもしれません。

少なくとも海外に移住する場合、保証人の心配をしなくても良いのですが、理由について解説します。

 

保証人がいなくて住居を借りられないという心配は不要

日本に住み続ける場合、子供がいない夫婦や独身者は、いずれ保証人が見つからなくなって住居を借りられなくなる、という考えには一理あります。

まずは、これについて分かりやすく書かれた記事があったので紹介します。

@IT > 自分戦略研究所 >エンジニアライフ > 吉政忠志の考える。行動する。改善する。 >
生涯独身者、子供がいないひとは家を買おう。老人になった時に家が借りれなくなることも【第218回】

保証人が見つからなくても何とかなる

そもそも、子供がいない人は、子供に財産を残す必要もないのだから、不動産を購入するなんて馬鹿げていますよね。

日本人の女性は、結婚したらマンションなどを買うようにそそのかしてくることが多いわけですが、今は3組に1組以上が離婚する時代です。

どうしても買いたいなら、事前に離婚した場合にどうなるのかシミュレーションして、予め対策を考えておくべきでしょう。

 

それで、保証人が見つからないので困るという件については、海外に住む場合は心配不要です。

日本に住み続ける場合も、将来は心配しなくていいように思います。

理由を順に書きます。

海外に住む場合

この保証人という制度は、日本以外の国では聞いたことがありません。

少なくとも東南アジアの新興国で、保証人がいないと借りられないということは無いはずです。

 

また、日本人のテナントは、汚さない、乱暴に扱わない、といったことで大家さんたちには人気があります。

まともな住居ほど、日本人に貸したいと考えている大家さんがたくさんいるということです。
特に大家さん自身が日本人である場合はその傾向が強いはずです。

よって、少なくとも新興国に移住する場合、この心配はしなくていいでしょう。

日本に住む場合

今、日本は人口がずっと減り続けていて、今後はこれが更に加速します。

東京にいるとあまり感じないかもしれませんが、郊外や地方では空室が増えています。

私も過去に不動産投資をしていたので分かるのですが、大家さんにとって空室はつらいんです。

空室の部屋は家賃収入がゼロになるので。

仕方なく家賃を下げて、何とか借り手が見つかったとしても、もはや家賃を元に戻すことは事実上不可能です。

そんなことになるぐらいだったら、保証人必須という条件は捨てて、空室率を下げるようにしたくなるものです。

保証人がいないと家賃滞納のリスクは増えますが、こっちは後で回収できる見込みは有る一方、空室は収入ゼロのままです。

 

以前はどうだったか分かりませんが、今は、「賃貸 保証人不要」といったキーワードで検索すれば保証人不要の物件がたくさんヒットします

従って、今後、人口が減り続ける日本において、保証人が見つからないというだけの理由でホームレスになることは無いと断言してしまって良いでしょう。

もちろん、状況が変われば話も変わってきます。

日本に移民をたくさん(例えば数千万人とか)受け入れるようなことになったら、人口減の問題は解消するので状況は大きく変わります。

不動産投資の場合

尚、これは余談ですが、自分の居住用ではなくて、投資目的で不動産を購入する場合であっても、日本の不動産は止めておいた方がいいでしょうね。

人口が減っているのだから、資産価値が上がるわけがありません。

今買うのではなく、過去に値下がりした時点で購入した不動産を今売るのはいいんじゃないかと思います。

東京オリンピックが終わる前であり、消費税増税前であり、願わくば東海トラフ地震が来る前に売れればよし、といった状況です。

自分の場合もそうでしたが、日本の不動産は、少なくとも10年ぐらいは所持して、買った値段とほぼ同じ値段で売れれば理想的でしょう。

賃貸収入が入ってきますし、特に最初のうちは節税になって税金が減って手取りがさらに増えるからです。

今はどちらかというと売り時であり、従って値上がり傾向にあります。
今から買うと損する可能性が極めて高いと個人的には思います。

 

これから不動産投資をするなら、自分が日本に住む場合であっても、海外の不動産を検討した方がいいように思います。

過去に日本の不動産を買って成功した人の体験談だけを聞いて、自分でもできると思うのは危険です。

今の状況がどうなっているのか、よく見て調べて検討する必要があります。

まとめ

子供もいないのに、自分の居住用に不動産を購入してしまうのは止めた方がよいという話でした。

日本でも、保証人がいないと賃貸契約を結べないという傾向は、今後、減っていくはずです。

 

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