渡航前に必ず受けるべき予防接種【できれば下見前に】
海外移住する前に必ず行うべき準備の一つが、感染症への対策であり、つまりワクチンの接種です。
感染した場合、必ず死ぬことで有名な狂犬病の危険性について解説します。
目次
渡航前に必ず受けるべき予防接種
渡航先によって推奨される予防接種は変わってきますが、新興国に行くなら最低でも狂犬病のワクチンは必須です。
毎年、多くの人が狂犬病で亡くなっていて、たまに日本人も被害に遭っています。
例えば台湾などの危険そうに思えない場所でも狂犬病で死ぬ人がいるようです。
私もいろいろな場所に旅行に行ったことがありますが、南アジアや東南アジアの野良犬はかなり危険です。
バリ島では毎日のように犬に追いかけられ、狂犬病のワクチンは接種していましたが、それでも恐怖を感じました。
狂犬病の概要
まずは狂犬病について重要な点について、Wikipediaから抜粋しました。
“狂犬病(きょうけんびょう、英語: rabies)は、[中略]狂犬病ウイルス (Rabies virus) を病原体とするウイルス性の人獣共通感染症である。[中略] 毎年世界中で約5万人の死者を出しており、その95%以上はアフリカとアジアである。[中略] 脳神経や全身の筋肉が麻痺を起こし、昏睡期に至り、呼吸障害によって死亡する。[中略] 一般には感染した動物の咬み傷などから唾液と共にウイルスが伝染する場合が多く、傷口や目・唇など粘膜部を舐められた場合も危険性が高く、感染コウモリが住む洞窟内での飛沫感染もある。 狂犬病ウイルスはヒトを含む全ての哺乳類に感染し、人への感染源のほとんどがイヌであるが、ネコやコウモリ、サルやアライグマなど、イヌ以外の野生動物も感染源となっている。[中略] なお、犬肉を食べることによって狂犬病に感染することは無いとされる。[中略] 試験的な治療法の成功症例を除くと、ワクチン接種を受けずに発病した場合は、確実に死に至り、確立した治療法はない。[中略] 「最も致死率が高い病気」として、後天性免疫不全症候群(エイズ)と共に、ギネス世界記録に記録されている。”
つい先月も、ノルウェー人女性がフィリピンで子犬に噛まれて狂犬病に感染して亡くなったことが世界中で大きなニュースとなっていました。
ワクチン接種後も、噛まれたら直ちに病院へ
狂犬病は、ワクチンを接種していれば無敵になるとは言い切れない点も厄介です。
ワクチンを接種していればとりあえずは安心ですが、犬などに噛まれたら、イエローカード(予防接種証明書)を持ってなるべく早く病院に行って、医師に噛まれた旨を伝えましょう。
(状況に応じて、追加でワクチンの接種が必要となるようです)
もし万が一、ワクチンを打たずに渡航してしまい、犬などに噛まれてしまったら、最優先で病院に行きましょう。
間に合いさえすれば、後からワクチンを打つことで助かることもあるようです。
犬以外も危険
狂犬病は全ての哺乳類に感染するので、犬以外の動物から感染することもあります。
だから、いくら可愛いからといって、猫も相手にせず避けるのが得策です。
猫にひっかかれただけで感染することもあるからです。
それから、タイや台湾やバリ島などでは観光地を含め猿がたくさんいます。
私の知り合いはバリ島で猿にひっかかれ、現地の人の勧めに従って病院に行きましたが、幸い大事には至りませんでした。
予防接種を受ける時期と方法
予防接種を受けると、イエローカード(予防接種証明書)に記録されるので、大切に保管し、海外渡航時はパスポートケースなどに入れておけばいいでしょう。
まずは病院で相談
予防接種は、ワクチンを専門としている病院で相談することを勧めます。
渡航先と渡航時期について伝えれば、どのワクチンをいつ受けるべきか、適切なアドバイスをしてくれるはずです。
例えば東京だと、私が利用していたのは、日比谷クリニックという、トラベルクリニックです。
ワクチンは健康保険は使えないので、種類にもよりますが、だいたい1~3万円くらいはかかったように思います。
保健所の場合は、もう少し安いかもしれません。
尚、私自身は、狂犬病以外では、A型肝炎のワクチンとMMR(はしか、おたふくかぜ、風しんの混合ワクチン)を受けました。
複数回接種するワクチン
ワクチンには、効き目が一生続く物と、何年か経過したら再度受けないといけない物があります。
狂犬病やA型肝炎のワクチンは複数回受けることになります。
イエローカード(予防接種記録)はなくさないようにしましょう。
記録は英語になっているので、2回目以降のワクチンを海外の病院で受けることもできるはずです。
まとめ
ワクチンを打つだけで防ぐことができる感染症があります。
中でも、狂犬病は発病後の致死率がほぼ100%なので、予防接種を受けずにリスクがある地域に行くことは自殺行為と言えます。
滞在が短期であったとしても、事前にワクチンの接種を受けることを強く勧めます。
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