アジアの新興国での、チップに関するマナー

日本人には理解しにくい文化の一つに、「チップ」(tip)があります。

チップの文化がある国では、原則としては、他人からサービスを受けた場合に支払います。

ただ、サービスと書いてしまうと分かりにくいので、
「何らかの奉仕」を受けた場合にチップを払うと考えれば、分かりやすいかもしれません。

コンビニやマクドナルドでお金を払って物を受け取る際には、レジに人がいますが、このレジは無いと成り立たない必須のものであり、当然あってしかるものであって奉仕ではないので、ここでチップを払う必要はありません。

一方、マクドナルドみたいなファーストフード店ではなくて、ウェイター/ウェイトレスが居るレストランでは、食べ物や飲み物をテーブルまで運んでくるのは「奉仕」に当たると考えられるので、チップを払います。

マッサージや、床屋/美容院は、奉仕と考えられるのでチップを払います。

また、ホテルなどで荷物を運んでくれるのは奉仕、部屋を掃除してくれるのは奉仕、と考えてチップを払うのがマナーと言えるかと思います。

分かりにくいのはタクシーですが、少なくとも最近では、運転手が運転することはレジと同様、あって当たり前のものなので、奉仕とは考えずチップは不要です。

 

東南アジアにチップ制度はあるか

アジア圏では、元々はチップ文化は無く、ただしフィリピンみたいに欧米の影響を受けた国にはチップ文化があります。

しかし米国ほど強制力はなく、貧乏な人や庶民はチップは払わなくてよいというのが暗黙の了解になっている気がします。

一方で、我々外国人がチップを払わないと、ケチだと思われて嫌われます。
(奉仕の質が悪かった場合にはチップを払う必要なんてありませんが)

幸い、東南アジアで払うチップは、水商売みたいな特赦なケースを除き、定額かつ少額で大丈夫です。

例えば米国では、レストランで払うチップは総額の20~30%がチップの相場ですが、フィリピンの場合、総額がいくらであろうと、一人につき50ペソ(100円強)も出せばチップとしては充分です。

 

美容師は海外移住した方がいいかも

国によってはチップをもらえる仕事に就いている人が、チップをもらえない国でその仕事を続けるのは、損をしていると思った方がいいかもしれません。

分かりやすい例としては美容師があり、日本では美容師をしていてもチップはもらえません。

米国やオーストラリアなどで美容師とかネイルアーティストなどとして働けば、チップのおかげで収入が倍どころか、5倍以上になる可能性もあります。

もちろん、英語ができないと話にならないので、まずはフィリピンで英会話スクールに通い、続いてオーストラリアとかニュージーランドなどでワーキングホリデービザで働きつつ、ボランティアでもいいので美容師などのスキルを実践して自主的に磨いていくというのが、収入を激増させて日本脱出するための一つの道と言えると思います。

 

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