海外移住先を、親日度だけで選んではいけない理由
親日である理由が国によって違う
海外移住において移住先の選択は非常に重要です。
日本を嫌っている国民が多い国に行くよりは、親日の国に行った方がよいことは間違いありません。
半年近く前の話ですが、今年の親日ランキングが発表されまして、台湾、タイ、フィリピン、ベトナムが同率で1位でした。
(参考記事)
日本に対する好感度ランキング2018、首位は台湾やタイなど4カ国 – 電通調査
この中で、台湾とベトナムは真の親日である一方で、フィリピン人の親日を素直に信じてはいけないという話をします。
台湾人とベトナム人は日本人が大好き
台湾やベトナムに一人で行って、地元の人たちと一緒に食事に行くことになると、100%に限りなく近い確率でご馳走してくれます。
たいてい、「私の友達を呼んでもいい?」と聞いてきますが、これはつまり、日本人と知り合いになりたいと思っている人が多いからです。
「日本語の勉強をしているから練習したい」というような場合もありますが、そうではなくて純粋に友達になりたいと思っている人の方が圧倒的に多い印象です。
これはベトナムでの話ですが、一緒に食事に行ったベトナム人が、その時の写真をFacebookにアップしたりすると、その子の知り合いらしいベトナム人が「なんで私を誘ってくれなかったの!?」なんていうコメントを書いてました。
(もちろんベトナム語でやり取りしているので、Facebookの翻訳機能を使って確認しました)
台湾にせよベトナムにせよ、「俺/私みたいなオッサン/オバサンがそんなに好きなのか。もしかして『モテ期』到来?」と勘違いしそうになるかもしれませんが、日本人だから歓迎されているということを忘れてはいけません。
フィリピン人の場合は完全に逆
フィリピンの場合は逆に、一緒に食事に行くと、100%に限りなく近い確率で全部一人で払わされることになります。
複数の人が一人にご馳走してあげるのではなくて、一人が全員の分を払う場合、いくら日本より物価が安いとは言ってもかなりの高額になります。
しかも、それが当たり前であるかのように、一度だけでなくて、しかも食事だけでなくて何から何まで払わされるので油断していると大変危険です。
フィリピンでも、「私の姉妹を連れて行ってもいい?」なんて最初に聞いてくるわけですが、目的はタダ飯にありつくことであるのは明白です。
全員がそうだとは言いませんが、中流階級以下の人たちは、日本の地位がだいぶ下がった今になっても未だに「日本人=お金」だと思っているので、だから親日なんでしょう。
台湾やベトナムとは親日の理由が全く異なります。
タイはどちらとも言えない
じゃあ、タイはどうかと言うと、ちょうど真ん中といった感じで、たかりに来る人もいれば、純粋に日本が好きだという人もいます。
20年くらい前は、たかりに来る人ばかりだったような気がしますが、最近は日本人よりも収入が多いタイ人も珍しくないので、日本人の方がお金を持っているというイメージはだいぶなくなってきているのではないかと思います。
特別お金持ちでなくても普通のタイ人が海外旅行に行けるほど国が裕福になってきました。
タイでは空前の日本食ブームのようで、デパートのレストラン街の半分近くが日本食だったりすることもあり、旅行先としても日本の人気がとても高いようです。
まとめ
移住先を決める際は、「親日」という言葉だけをそのまま受け止めるのではなく、その理由についても知っておいた方がいいという話でした。
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