CD-ROMドライブが無いPCで電子辞書を使う
翻訳には辞書が必要です。
Google検索で『(単語) 英和』などと検索したり、Weblioやアルクなどの辞書サイトを使ってもいいんですが、
専門用語は専門的な辞書で探さないと適切な訳語が見つかりません。
紙の辞書も場合によっては別途用意する必要がありますが、まず使うべきは、パソコン上で使える電子辞書です。
電子辞書ブラウザと呼ばれるソフトウェアに、辞書データを登録して使います。
電子辞書のフォーマットにはいくつかありますが、一番標準的なのはEPWING(イーピーウィング)でしょう。
EPWINGに対応した電子辞書ブラウザで多く使われているのは下の3つだと思います。
- Logophile(Jammingの後継ソフト)
- Jamming
- EBWin4
私は最初、最近でも頻繁にソフトをバージョンアップしている作者に敬意を表してEBWin4を使っていました。
しかし、(たぶん最近のWindows Updateがきっかけで)EBWin4が起動しなくなったので、Logophileに切り替えました。
いろいろな翻訳者のブログなどを見ている限り、Logophileを使っている人が一番多い印象です。
無料でWebから入手できる辞書
EPWING規格の無料辞書といえばWordNetが有名です。
基本的には、オリジナルWordNetが英英辞書、日本語WordNetが国語辞書です。
以下のサイトの『Brown Corpus付きPronceton WordNet 3.1』と『日本語WordNet 1.1』をダウンロードして、それぞれLogophileに登録するとよいと思います。
市販の辞書を電子辞書ブラウザに登録
専門用語が登録された辞書は、無料で公開されていることはまず無いので、購入する必要があります。
先日購入した、日外アソシエーツ社の下の辞書を例に説明します。
こういった電子辞書は、中身はCD-ROMです。
CD-ROMドライブが内蔵されているパソコンはだんだん減ってきています。
その場合は、外付けのCD-ROMドライブ(もちろんDVDドライブでもBlu-rayドライブでも可)を購入して使えばいいと思います。
あるいは、これは私が使った方法ですが、CD-ROMドライブがある別のPCでデータをUSBメモリにコピーして、USBメモリ経由で翻訳用のメインPCのハードディスクにデータをコピーしました。
その際、注意点がありまして、『catalogs』ファイルがある階層以下のフォルダ階層は変えずにコピーする必要があります。
catalogsファイルと同じ階層にBODYフォルダがあり、その下にDATAフォルダがあり、その中に実際の辞書データがあります。
catalogsファイルと、同じ階層にあるフォルダ(この場合はBODY)を全部コピーして、ハードディスクにペーストすればOKです。
catalogsファイルをBODYの中に移動したりすると辞書データが読み込まれなくなるので、この階層はそのままにしておきます。
ちなみに、ハードディスクには寿命があり、衝撃にも弱く壊れやすいので、データが破損した時のために、購入したCD-ROMは捨てずに保管しておくとよいと思います。
合わせて、辞書データ含め大事なデータは別途バックアップを取っておくべきですが、その話はまた別途する予定です。
以下は余談
尚、catalogsファイルの中身に、辞書データへの相対パスが保存されているのだと思いますが、catalogsファイルはテキストファイルではないのでテキストエディタでは編集できません。
catalogsファイルを作成するプログラムもWeb上で公開されていますが、64bitのPCでは使用できないようでした。
辞書データをコピーする際に、フォルダの階層を変えないようにしておけば気にする必要はありません。
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