【翻訳】未経験の分野で実ジョブを得るには

久々に、翻訳についての話です。

この記事は、今現役で活躍している翻訳者が、これまで未経験の別分野の仕事を獲得していくためのヒントについてです。

 

自身の現況としては、今年になってから仕事がたくさん増えてきまして、適度に忙しい日々を過ごしています。

仕事が増えだしたのが、フィリピンに移住して落ち着いてからだったのでちょうどよかったです。

【翻訳】未経験の分野で実ジョブを得るには

翻訳業界全体としてはレートダウンの傾向があるため、収入を維持するには仕事の量を増やす必要があります。

幸い、様々な技術やリソースを駆使することで翻訳のスピードを上げることが最近は可能になってきています。

だからこそ仕事の量を増やす必要がありますが、これまで扱っていなかった分野に進出していくのが、仕事を増やす一つの方法です。

私自身の以下の例を一例として話を進めます。

当初:主にIT翻訳で稼ぐ(ゲーム翻訳は未経験)
現在:IT翻訳とゲーム翻訳の両方で稼ぐ

これまで実ジョブ経験が無い分野の仕事を得るには

今後需要が伸びていく分野として、例えばゲーム翻訳の仕事も得ていきたいと仮定します。

ゲーム翻訳と似た業界としては、例えば以下が有ります。

  • IT翻訳(ゲームもソフトウェアの一種なので)
  • 字幕翻訳(一部のゲーム翻訳はまさに字幕翻訳の一種)

ここでは、現在はIT翻訳で稼いでいる、と仮定します。

複数の分野での仕事を扱っている翻訳会社と契約

ここが重要なポイントです。

ゲーム翻訳が未経験の翻訳者がゲーム翻訳者になりたいのであれば、まずはゲーム翻訳とIT翻訳の両方を扱っている翻訳会社と契約します。

最初はIT翻訳の仕事を受け、しっかりと仕事をこなし、信頼関係を結びます。

そして、折を見てゲーム翻訳もやりたいというように先方に伝えます。

未経験の状態から最初の仕事を得るところが一番大変なところでもあるので、うまく交渉する必要があります。

一つのやり方としては、ゲーム翻訳が未経験であることを正直に伝えて、ゲーム翻訳のレートはIT翻訳のレートよりも少し下げても構わないと伝えて交渉します。

そして実務経験を得たら履歴書に書けるようになるので、以後、別の会社のゲーム翻訳の実ジョブに応募する時には、本来の希望レートを伝えればいいでしょう。

仕事の合間には業界用語に触れておく

並行して、仕事の合間、つまり空いた時間にはゲーム翻訳をするための準備を進めます。

具体的には、英語のゲームと日本語のゲームの両方をプレイし、業界用語を頭に叩き込みます。

関連記事:

遊びながら翻訳の質を上げる方法【映像翻訳や字幕翻訳】

フリーランス翻訳者が本を読む際に意識すべきこと

幸い、プレステ4でもNintendo SwitchでもSteamでも、日本のゲームだけでなく海外のゲームも購入してプレイできるようになっています。

参考記事:

海外移住するならゲームはダウンロード購入すべし

まとめ

未経験の分野で仕事を得ていくのは、特にフリーランスの世界では非常に困難です。

最初の第一歩を踏めば後は楽になるのですが、その最初の実ジョブを得るための鍵となるのは、複数の分野を扱う翻訳会社です。

分野によって稼ぎやすかったり稼ぎにくかったりするので、新規開拓していくことも生き残るテクニックの一つと言えます。

 

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