得意分野の選択は最重要【その勉強、一生続けられますか?】

今回は翻訳についての話です。

これから翻訳者になろうとしている人の多くは、専門分野の知識を深めるための勉強もしているかと思います。

例えば医療系の翻訳者になりたかったら、生物学や免疫学の勉強をするといったように。

元々それが自分の専門分野であり、それが好きで好きでたまらないというのであればいいのですが、そうでない場合は注意すべきことがあります。

得意分野の選択は最重要

最初に結論を書きますが、得意分野に翻訳の需要があれば今すぐ稼ぐことができます

そうでなければ、需要がある分野を選んで、得意になるまで勉強する必要があります。

この際、何よりも重要なのは、得意になろうとしている分野が本当に好きなのかどうか、という点です。

「好きじゃなくてつらいけど、一年だけ、あるいは二年だけ必死にがんばるんだ」、と考えている人は、ほぼ確実に失敗します。

 

好きでないことを勉強しても身にならない

好きでもないことを勉強しても効率が悪い、だけでは済まず、いずれ挫折します。

なぜなら、稼ぎ始めたら勉強は終わるというわけではなく、一生続くからです。

数年で終わるのではありません。引退するまで続きます。

稼げる翻訳者であり続けるためには、仕事の合間に、業界の最新情報・技術や動向などを追いかける必要があり、それこそが勉強に他ならないからです。

得意分野で稼げるのかどうか

既に今、得意分野があるという人は、その分野が好きであるはずです。

だから今までやってこれたわけで、それを今後も続けるのは苦になりません。

すぐに仕事を始めつつ、空いた時間に勉強を進めます。

好きで好きで仕方がない分野であれば、自主的に独学で知識を深めていけるからです。

その勉強を一生続けられるかどうか

「調査の結果、自分の得意分野に翻訳の需要が無いことが分かった。
けど、どうしても翻訳で稼ぎたい。」

という場合はどうすればいいでしょうか。

その場合は、翻訳の需要がある分野をすべて洗い出して、その中で自分が興味を持てるものがあるかどうか真剣に考えるべきです。

見つけたら、自分で期限を決めて(例えば数か月間とか)その分野での勉強に取り組んでみます。

分かるようになれば勉強は面白くなってくるので、期限が来るまではストレスがたまっても我慢して勉強を続けてみます。

その結果、その分野を勉強することが好きで好きでたまらないという状態になるかどうか、自問自答します。

もしそうなったら、その分野で稼ぎ始めることがいずれできるはずです。

大事なのは、他人から勧められて分野を決めるのではなくて、自分で決めることです。

他人から強制される勉強は苦痛なので身になりません。

他人の成功例は全く役に立たないということです。

スクールに行くのは時間とお金の無駄

何を勉強するか決める際に一番役に立たないのは他人の意見です。

スクールというのは、先生/講師がいて、既に作られた教材があって、それがベースになって勉強が進むので、半ば強制的に勉強する内容を他人に決められてしまいます。

つまり、講師が得意な分野を前提に話を進めるのがスクールなので、生徒のためになることはほとんどありません。

前述したように勉強とは引退するまで続けるものです。

ということは、一生稼ぎ続けることが一般的となった今は、死ぬまで、あるいは認知症か何かになってボケるまで勉強し続けるのが一般的であるということです。

だからこそ、仕事の合間に自主的に独学で勉強するのが当然であり、それができないのであれば自分に向いた分野ではないので、分野を選び直した方がいいと言えます。

まとめ

在宅フリーランス翻訳者は、上司や同僚に頼らず、一人で働くので、常日頃、自主的に情報を取りに行くようにしていかないと取り残されます。

一生勉強が続く以上、好きでないとやっていられない、つまり安定して稼ぎ続けられるようにはならないので、得意分野の選択は慎重になるべきです。

他人に決められて動き始める人は、ほぼ確実に失敗します。スクールに行く人が失敗する理由の一つです。

 

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