自宅で働くと血栓のリスクが高まる【ふくらはぎの痛み】
在宅で働くことのデメリットは、ズバリ運動不足になりやすくなることです。
これに関連して、仕事中、座ったままでいることが原因でエコノミークラス症候群(以下、エコノミー症候群)になることもあるので、対策について解説します。
肥満かつ40歳以上の人は特に必見です。
目次
自宅で働くと血栓のリスクが高まる【ふくらはぎの痛みに注意】
仕事中、ずっと座りっぱなしでいると、ふくらはぎが硬くなってきたり、悪化すると軽く痛むようなこともあります。
これは血行が悪くなって脚に血栓ができやすくなるからです。
私は血栓の専門家ではないので、以下の記事から要点を抜粋しつつ、原因と対策について解説します。
「4時間以上座りっぱなし」は、血栓のリスクを高める @ lifehacker
上の記事は在宅勤務の話ではなくてエコノミー症候群の症状に関するものですが、血栓の深刻さについて分かりやすく解説されています。
在宅フリーランスがエコノミー症候群になりやすい理由
ふくらはぎは第2の心臓とも言われてまして、血液を心臓に送り返す働きの一端を担っています。
以下は上の記事からの抜粋です。「足の筋肉」と書かれている部分は単なる訳の問題で、原文はlegになっているので、脚、あるいはふくらはぎのことだと思って下さい。
“筋肉を何時間も動かさずにいると、たとえば、フライト中に足を組んだまま眠っていたりすると、血液の流れが阻害され、足の筋肉の奥深くにある血管の中に血栓ができることがあります。
この現象は、深部静脈血栓症と呼ばれます。
血栓はたいていの場合、時間の経過とともに自然と溶解しますが、そうならない場合は、血栓がはがれて血液中を漂い、肺塞栓症(血栓が肺に入る危険な状態)を引き起こす危険があります。”
長時間のフライトで狭い場所に座り続けることによって起こるエコノミー症候群と同様の症状に、在宅フリーランス(特に翻訳者)はかかりやすいと言えます。
初めにその理由を簡単に書きます。
とにかく歩かない
職場と自宅が異なる場合、電車やバスなどを使ったとしても、自宅/職場から駅/停留所までの距離は歩きます。
しかし在宅勤務の場合は、それすらもないので、意識して歩くようにしないと、ずーっと座りっぱなし、つまり飛行機に乗っているのと全く同じ状態が続きます。
仕事中に邪魔されない
在宅勤務ということは、上司や同僚から声をかけられることが無いということです。
特に翻訳の場合は自分一人だけで仕事が完了するのが普通です。
だからトイレや食事に行く時以外、ひたすら集中してしまうので、4時間以上座りっぱなしになるという事態が発生してしまいます。
簡単にできる対策
以下は、血栓が発生しやすい条件です(上の記事からの抜粋):
- 過去に血栓ができたことがある。
- ホルモン補充療法を受けていたり、エストロゲンを含む経口避妊薬を飲んでいる。
- 最近、手術を受けた、怪我をした、体の一部が動かせなかった(たとえば、脚にギプスをはめていたなど)などの場合。
- 3カ月以内に妊娠を経験している。
- 静脈瘤を患っているか、肥満であり、40歳以上である。
状況が深刻な場合は病院に行きましょう。以下は上の記事からの抜粋です:
“血栓ができやすい条件に当てはまっていたり、状況的に心配があるときは、かかりつけの医師に相談してください。
場合によっては、血液希釈剤を使用する必要があるかもしれません。もっとも、よほど高いリスク要因を持っていないかぎり、コンプレッション・ストッキングの着用や、機内を動き回ることを奨められるだけでしょう。”
状況が深刻でない場合は、日頃からできる手軽な対策で充分です。
在宅フリーランスが手軽にできる対策を順に紹介します。
定期的に運動
運動により血行が改善します。
在宅勤務の場合は、より運動不足になりがちなので、意識して定期的に運動に取り組む必要があります。
認知症の予防にもなります。
一番いいのは、運動も自宅ですることです。
下の記事で書いた運動はオススメです。これで実際に体重・体脂肪・内臓脂肪すべて減りました。
参考記事:
在宅フリーランスに最適な運動とは
定期的に仕事を中断して歩く
定期的な運動とは別に、少なくとも90分に一度は仕事を中断して、立ち上がって軽く歩くようにします。
最初に挙げた記事にある、”つま先立ちをしてふくらはぎを上にあげ、また下ろす運動”も良さそうです。
そこで、例えば90分毎に、立ち上がって歩くように知らせる自動的な仕組みを用意します。
パソコンで仕事をしている人なら、フリーソフトを使って定期的に通知が出るようにすれば楽です。
私は、超軽量級(数十グラム)のスマートウォッチを使っています。
歩かない状態が一定時間(設定で変更可能)経過するとブルブル震えて教えてくれるので、そのタイミングで洗面所に行って顔を洗ったり、前述のふくらはぎの運動をしています。
これは余談ですが、スマートウォッチを使っている本来の目的は、仕事のメールを見逃さないようにすることです。
スマホを持ち歩いていない時でも、つまりボクシングの運動をしている時でも仕事用のメアドに来たメールはほぼリアルタイムに検知し、内容をちらっと見て緊急の対応が必要かどうか瞬時に判断しています。
時々マッサージ
もちろん、マッサージに行って身体をほぐしてもらうのも血行改善に役立ちます。
タイとかフィリピンに居れば、例えば二日に一度、60~120分のマッサージをしてもらっても金銭的な負担は小さいので有効です。
日本に居る場合はお金がかかり過ぎてしまうので難しいところですが、ふくらはぎだったら自分でもマッサージできるので、風呂上がりにでも自分でやるのは効果的です。
まとめ
在宅フリーランスは、自分が思っている以上に運動不足になりがちで、その問題の一つが血栓である、という話でした。
幸い、お金と時間を使ってスポーツジムに通わなくても、自宅にいながらできる手軽な対策で予防できます。
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