外国人にとって便利な場所が、長期滞在に向いていない理由
引退後、温暖な国への移住を考える人。
海外移住した結果、失敗して日本に戻ってくる人が、以前より増えています。
多くはタイのバンコクとかチェンマイとか、フィリピンのセブとか、みんなが憧れるような場所に住んでいた人だったりします。
日本人が多く訪れる場所は、長期滞在には適していない理由について説明します。
目次
外国人にとって便利な場所が、長期滞在に向いていない理由
引退後、温暖な国への移住を考える人の多くは、日本人が多く住む地域に移住することになります。
言葉の問題、治安の問題などがあって不安なので、日本人経営の生活サポートが受けられるシェアハウスやアパートメントに住むことを選択します。
最初はそれでもいいのですが、日本人に人気の場所は長期滞在には適していません。
日本人含め、その国にとっての外国人が多くいる場所を避けた方がよい理由をまとめてみました。
私は10年くらい前にフィリピンのセブ島/マクタン島への移住を考えたことがありまして、ダイビングスクールに通いつつ、現地で移住体験ツアーにも参加しました。
10年前はセブはとても良いところでしたが、今は果たしてどうでしょうか。
その辺りも最後に書きます。
外国人の数がどんどん増える
外国人に人気がある場所の条件の一つは、自分の国から直行便があることです。
極東である日本から直行便があるということは、韓国はもちろん中国・台湾・香港・マカオなどからも直行便があるはずです。
結果、どんなことが起こるでしょうか。
家賃が高騰
韓国街ができ、中華街ができ、不動産が買い占められて、家賃が高騰します。
家賃高騰で生活費が上がって負担が大きくなると、当然、住みにくくなります。
物価も上がり、ボッタクリが蔓延
外国人が増えると、外国人向けの物の値段やサービスの料金が上がっていきます。(例えばマッサージとか)
外国人向けの商売が増えて、より便利になる一方、真面目な人ばかりではないので、悪質な手段でお金を得ようとする人も増え、つまりボッタクリが蔓延します。
現地の人の数もどんどん増える
外国人の数が増えると、現地の人の数もどんどん増えていきます。
儲かる仕事が増えていくので、それを目当てに、地方から出稼ぎにやってくる人が増えていくからです。
結果、どんなことが起こるでしょうか。
渋滞悪化
全体的に人が増えると、交通渋滞が悪化します。
インフラ整備が完成されていない地域の場合、以前はタクシーで10分で着いた場所に、2時間かかっても着かないなんて事態が頻発するようになります。
治安悪化
人が増えると、うまく立ち回れなかった人が乞食になったりするので、物乞いの数が増え、スリなどの被害が多くなります。
また、元々住んでいた地元民が、外国人が増えたことに対して反感を持っていることもあり、外国人のみをターゲットにする犯罪が増えていきます。
冒頭に書いたセブ島ですが、上記の全てが起こった結果、今はだいぶ住みにくくなってしまいました。
特に交通渋滞は、マニラやジャカルタに匹敵するほど悪化し、少し前に、世界で一番悪いと評されたことがあります。
まとめ
とりあえず便利な場所に住んでみるのは正しい選択肢ではありますが、長期滞在には向かない以上、安易にコンドミニアムの購入に踏み切ったりしない方がいいでしょう。
理由は上に書いた通りです。
いずれ移動することを念頭に置き、最初は賃貸にするのが得策です。
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