翻訳のCheck、Revision、Proofreadingの違い

翻訳業界で、在宅フリーランスでできる仕事と言えば、翻訳の他には校正のお仕事があります。

他の翻訳者が仕上げた翻訳を、原文も見ながら誤りがないかどうか確認し、修正します。

場合によっては、その翻訳(者)についてのレビューを書いて提出します。

先日ProZに登録しましたが

このProZ経由で、とある米国の翻訳会社から連絡が来ました。

Reviser募集中、仕事内容は、●●分野の英日翻訳のRevision、といった内容でした。

Reviserがチェッカーのことなのかどうか、念のため調べてみたところ、実は国際標準がありまして以下のページ(英語)に分かりやすくまとまってました。

ISO 17100: 10 Questions about the New Translation Services Standard, Answered(現在はリンク切れ)

一般にはCheckと言ったら、翻訳者自身が納品前に自分でチェックすることだそうです。
(プログラミングで言うself testですね)

ということは、他人の翻訳をレビューする業務を「チェッカー」と呼ぶのは本来は誤っていることになるかもしれません。

一方で、Revisionこそが、原文と訳文を比較して、正確で用途に適した訳文になっているかを確認することになります。

以下は上のページからの抜粋です。

  • Translation, including a translator’s check of their own work.
  • Revision by a reviser, who needs to be a person other than the translator. Such a revision is an obligatory part of the process. Revisers examine the translation output for any errors and other issues, and its suitability for purpose. This includes comparing source and target versions.
  • Review, which is an optional step, designed to assess the suitability of the translation output for the agreed purpose and domain, and recommend corrective measures.
  • Proofreading, as an optional pre-publication check.
  • Final verification of the project against specifications, and release.

他人の失敗から学ぶ

Revisionの仕事から学べることはたくさんあります。

確認対象の訳から、良い面もからも悪い面からも学べます。

まさに「人の振り見て我が振り直せ」ですね。

他の翻訳者のミスを見つけた場合、「自分も同じミスを将来するかもしれない」という観点で自分の学習用ノートに記録をつけていくと、学びは深くなります。

なぜそのように訳したのか、なぜそのようなミスをしたのか、と考えながら作業すると新たな発見があるかもしれません。

分析した結果は、自分が翻訳する際の、Self Checkに使えることもあるはずです。

自分のチェックシートの項目を増やしていくけば、自分の訳の品質向上が望めます。

 

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