日本のストレス社会を深く分析する本

読んで面白かった書籍のレビューをします。

本のタイトル:

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 (講談社+α新書)

タイトルと表紙のイラストからして、「こんな女はダメだ」的な、男に注意喚起を促す、どちらかというと低能な本なのかと、読む前は思いました。

 

しかし、実はものすごく深い考察がされた本であり、なぜ日本に暮らす人の多くがストレスを抱えて我慢して生きているのかが、大変よく分かる本でした。

自殺大国の日本において、自殺する人は男が圧倒的に多いというのは初めて知りました。

最近、日本の男の多くが、結婚することを避けて逃げ回る理由にも納得しました。

ただ、この著者は、単純に女性が悪いと言っているわけでもなく、社会全体を冷静に分析していると感じました。

 

妻子を持つ、会社の同僚のことを例に出して、この本に照らし合わせてみると、確かにその通りだと納得することばかりでした。

発行が2013年4月と、ちょっと古く、携帯電話の話とか、「今はちょっとあてはまらないかな」と思うことはごく一部ありましたが、ほとんどの内容は今まさに日本社会で起きていることであり、そして更に悪化してきているようにも思います。

 

海外へ脱出する日本人が増える理由

海外へ脱出しようとする日本人は、若者ばかりが目立ちますが、年齢に限らず増えているような気がしています。

実際に行動に移すとなれば、それこそ家庭があれば簡単にはいきません。

そういう意味では実際に行動に移しているのは若者が多いということかもしれません。

都会だけかもしれませんが、ちょっとしたことで舌打ちしたり、声に出して文句を言う人に週に一度は出会います。

オフィスの中だけではなく、マンションのエレベータだったり、駅のホームだったりと。

「みんなストレスがたまっているんだな」と思うと同時に、日本を脱出したくなる人が増え続けるのは自然の流れだと感じました。

 

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