スマホの音声読み上げ機能の活用
ここ何年かで、パソコンやスマホでの文章の読み上げ機能の性能が向上してきました。
読み上げ機能の使い方は検索すれば出てくるので省略しますが、iPhoneでもAndroidでも使えます。
機械に読ませるわけなので、抑揚が少しおかしいこともありますが、昔と比べるとだいぶ訛りがなくなってきました。
特に英語の読み上げは不自然に感じることが少なくなったように思います。
この辺りの話は先日、Kindle電子書籍をAlexaに読んでもらう件について書いた際にも触れました
翻訳における業務において、この読み上げ機能が役に立つ場面があるので紹介します。
原文の理解に役立てる
翻訳前の文章、つまり原文をスマホなどに読み上げてもらい、更にこれをプリントした物を手にして読むと理解が深まることがあります。
これが便利なのは、特許明細書を読む時です。
図やグラフについての説明が詳細に書かれてあるページと、その図などが載っているページが同じページではないことがほとんどなので、普通に読んでいるだけだと、行ったり来たりと別のページを一度に見ないといけないことがあります。
スマホの読み上げ機能を使い、印刷した紙の方で図を見ながら、詳細な説明について読み上げれる音声を耳から聞くようにすると、行ったり来たりしなくていいので楽です。
じっくり腰を落ち着けて読む時間がなく、隙間時間に進めないといけない時には特に役立ちます。
自分の訳文のチェックに使う
在宅フリーランサーが自分の訳文の質を向上するためには、工夫が必要です。
通常、納品前のチェックは自分自身で行わないといけないからです。
一つのテクニックとしては、仕上げたその日はチェックせず、一晩寝かせて、印刷し、翌日に自分で音読しながらチェックする方法です。
これと合わせて、スマホの読み上げ機能も使うと役に立ちます。
印刷した自分の訳文を目で追いながら、スマホの読み上げを耳から聞きます。
そうすると、自分で読む場合と違い、一応は他人が音読してくれる形になるので、何か不自然な表現がある場合などに気がつきやすくなります。
声の質は選べる
例えばiPhoneだと、日本語の声としてはSiriの他にKyokoさんとOtoyaさんの声を選べます。
たまに声の選択を変えてみると気分転換になると思います。
とりあえず選んでみる声として、個人的にオススメなのは、Kyokoさんです。
読み上げスピードを高速にすると、Siriだと聞き取れなくなりますが、Kyokoさんの声は聞き取れます。
英語の場合は、アメリカや英国以外にもオーストラリアなど、自分の好みの国を選んでから、更にその中に複数の選択肢があります。
あまりまだ聞き比べできていないのですが、とりあえずはSusanを選んで使っています。
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