フリーランス翻訳者が本を読む際に意識すべきこと
独立してフリーランスになった最初の一年間は、仕事が来たり来なかったりします。
普通は一人で仕事をこなすため、同時に複数の仕事を入れないようにスケジューリングします。
そうすると、一つの仕事が終わって次の仕事が始まるまでに時間が空くことがあります。
その空いた時間を無駄にせずに活用するには、長い目で見て自分の実力アップにつながることをすべきだという話をします。
フリーランス翻訳者が本を読む際に意識すべきこと
金銭的にピンチな状況であれば、クラウド翻訳のページに張り付いて、早打ちガンマンになったつもりで、自分にできる仕事が登場するまでひたすらページをロードし続けるというのも有りかもしれません。
しかし、長い目で見れば一番収入アップにつながるのは、楽しみながら勉強することです。
より具体的に言うと、遊びながら(ストレス解消しながら)読解力や語彙力などを鍛えることに空いた時間を費やすようにします。
日本語を読む
通常、翻訳の仕事は、英語や中国語などの文章の、母国語(つまり日本語)への翻訳になるため、日本語で文章を書く技術を伸ばす必要があります。
そこで、質の良い日本語の文章を読むようにします。
何が質の良い文章か、迷った場合は、まずは人気作家の本を読んでみます。
例えば東野圭吾の小説が好きなら東野圭吾の本を読みます。
そして、読みながら、翻訳で使えそうなフレーズを探すようにします。
「お、この表現は翻訳で使えそうだ」と思える表現を見つけたら記録していきます。
そのようにして語彙を増やしていきます。
参考記事:
翻訳者が仕事の合間にするべきこと
英語を読む
自分の仕事が英日翻訳であるという前提での話ですが、英語の読解力を伸ばすことも重要です。
こちらに関しては、必ずしも本が一番いいとは限りません。
英語の場合は、どんなジャンルの翻訳に携わっているかによって、読む対象を選びます。
文芸翻訳であれば英語の小説を読めばいいでしょうし、字幕翻訳であれば映画やドラマシリーズを、ゲーム翻訳であればゲームを、といった具合に。
注意点としては、映画の場合は映画館で観ると一時停止できないので、聞き取れなかった場合に5秒巻き戻すとか、知らない単語を辞書で調べるために一時停止することができるように、Netflixなどを利用して自宅で観た方がいいでしょう。
「ん、なんか今の字幕、誤訳っぽいな」みたいに感じて確認のために巻き戻すこともあるので、一定時間巻き戻す機能はよく使うことになります。
参考記事:
目についた文章を頭の中で訳してみる
普段の日常で、例えば外出中に目についた広告の文章などを頭の中で訳してみるのも、暇な時間にできる良い特訓になります。
しかし日本に住んでいると、ほとんど日本語しか目にしないので難しいかもしれません。
英語圏の国や、フィリピンなど英語が事実上第2言語になっている国、あるいは英語ネイティブがたくさん住んでいる特定の地域(バリ島とか)に移住すれば、どこに行っても英語ばかり目にするようになるので、これが可能です。
まとめ
フリーランスには有給休暇は無いので、土日祝日含め、空いた時間も収入アップのために利用したいものです。
翻訳者にできることは、基本的には文章を読むことです。
その際、語彙や読解力、あるいは書く技術を伸ばす意識で読むことが大切です。
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