日本語の「~が/は」の使い分け

今日は特許翻訳(英日)のRevision(校正)業務をしています。

特許翻訳では「the+名詞」を、「前記名詞」と書くことがよくあります。

例えば一つ前の請求項に出てきた単語が、次の請求項でthe付きで再出するようなケースです。

ただ、今日校正している訳文は、請求項以外の部分でも、theが全て前記と訳されています…

これはやり過ぎです。

 

日本語の「~が/は」と、英語の冠詞の関係

特許以外の翻訳であった場合は、「前記」を頻繁に使うことはないように思います。

英語の場合、一般に初めて登場した物に対しては(可算で単数なら)不定冠詞(a/an)を使い、再登場した時には定冠詞(the)を使います。

この違いを表現する仕組みが日本語にもありまして、それが「~が/は」です。

日本語の場合、初めて登場した物に対しては「~が」を使い、再登場した時には「~は」を使います。

(例)
昔々、あるところにおじいさんとおばあさん「が」住んでいました。
ある日、おじいさん「は」山へ柴刈りに、おばあさん「は」川へ洗濯に行きました。

これをいちいち、

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、前記おじいさんは山へ柴刈りに、前記おばあさんは川へ洗濯に行きました。

なんて書いたら不自然です(笑)

 

この「~が/は」の使い分けは、以下の書籍に書いてありました。

普段あまり意識せず使っていた日本語の文法が分かりやすく解説されておりとても参考になります。翻訳者である以上、意識しておかなければいけないと思った次第です。

日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書)

 

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日本語の「~が/は」の使い分け” に対して1件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    初めまして。あるところにおじいさん + 翻訳 でググってこの記事に辿り着きました。

    というのは、こちらで書かれているこの話、昔々に、とある翻訳家(多分あまりメジャーな方ではない)の書かれた、図書館で借りてきた本の冒頭で読んだ覚えがあって、その時にも痛く感心して、今その本をもう一度読みたくて探しているのですが、名前もタイトルも思い出せない、、もしこの内容がこの本からの引用で、本についてご存知であれば、教えていただきたく、、と思ったのですが。

    1. Tom より:

      コメントありがとうございます。

      ブログ本文に、私が読んだ本について追記しました。

      同様の内容が複数の書籍に書かれてある可能性は否定できないので、ひょっとすると、お互いが読んだ本が異なる可能性はありますが、ご参考になれば幸いです。

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