memoQの方がTradosより使いやすい件

翻訳支援ツールと言えば、一番有名なのはSDL社のTradosでしょう。

私もTradosを最初に買いました。(バージョンは、今は2017を使っています)

しかし、その後、契約している翻訳会社がmemoQを使っていると知り、memoQも購入しました。

それで、Tradosに比べてずっと安く購入できるmemoQが、実はTradosよりずっと使いやすいことが分かったので、今ではmemoQばかり使っています。

校正(Revision)の仕事をする際も、memoQを使うことで効率が3倍増しぐらいになった印象です。

 

memoQだと、現在編集中の原文・訳文を上下に表示できる

以前、「Tradosが使いにくい理由」について書きました

ここに書いた問題が、memoQには存在しません。

理由は、memoQの設定で、現在編集中の原文・訳文を、上下に表示するか、左右に表示するか、選べるからです。

上下に表示した方が、原文と訳文とで対応するフレーズの距離が近くなるので比較しやすく、訳漏れが発生しにくいのは言うまでもありません。

結果、比較的短い文であれば、memoQのエディタ上だけで作業が完了します。

長い文だったり、構造が複雑な文であれば、秀丸などのテキストエディタにコピーして作業した方が効率よく確実に作業できます。

 

一方Tradosの場合、原文・訳文の全てが左右に表示されるので、文の長短に関わらず、テキストエディタにコピペして作業しないと厳しいものがあります。

だから、Tradosで作業すると、memoQで作業するよりもスピードが遅くなります。

翻訳のスピードはそのまま収入の額につながるので、Tradosを使うと収入が減ってしまうと言っても過言ではないかもしれません。

いずれにしても、遅かれ早かれTradosとmemoQの両方が必要になるのだろうとは思いますが、
まだ勉強中の人が最初に買うのはmemoQの方がいいんじゃないかと思います。

memoQの方がずっと安いですしね。

 

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memoQの方がTradosより使いやすい件” に対して4件のコメントがあります。

  1. 初心者 より:

    はじめまして。memoQを使い始めた者です。
    memoQでも上下に表示ができるとは知りませんでした。。。
    どうやって変更するか教えていただけませんでしょうか?m(_ _)m

  2. Tom より:

    初心者さん、はじめまして。
    以下の設定をすることで、編集中の行のみが上下表示になります。
    メニューの「表示->アクティブな行->中央(横編集画面)」を選択。

    1. 初心者 より:

      Tomさま
      早速お返事をいただき、ありがとうございました。翻訳もCATも初心者なのでたすかりました。

      J→Eの小さな仕事をいただきはじめているのですが、memoQを使うとかえって時間がかかるので、ワード手打ちでやってきました。(>_<)

      一番困っているのが、memoQでワードのファイルを読み込むと、原文にタグがたくさん入ってしまい、見にくくなることです。あと、元の日本語原稿は全角で数字が入っているのが英文に自動で入らないのも困っています。memoQはヨーロッパの言語間で使うのが前提になっているのかなぁ、と思います。

      ただ、「せっかく高いお金を出して買ったのに、手打ちのままでは宝の持ち腐れ」と思い、ここ1週間はがんばって使うようにしています。

      海外移住あこがれます。その前に仕事のスキルを磨かなくちゃですね…。翻訳会社は、同じ初心者なら、海外生活者より連絡の取りやすい日本在住者を好むと思いますので、スキルを上げるようがんばります!これからもブログを拝読させていただきます。m(_ _)m

      1. Tom より:

        ご丁寧なお返事ありがとうございます!

        海外にも翻訳会社はたくさんあります。
        大きな翻訳会社だと世界中に支社があるようで、メール等で連絡が来る時間帯も実に様々です。
        日本在住者を好む翻訳会社が多い、というわけでは決してないので、ぜひ海外移住も検討してみて下さい(^^)

        今後とも宜しくお願い致します。

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